专利摘要:
本発明は、少なくとも1種の窒素含有化合物を含むと共に、窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり1g以下の窒素(N)であるグリセロールベースの生成物;グリセロールの取得方法;ならびに、ジクロロプロパノールと、エピクロロヒドリンなどの誘導生成物およびエピクロロヒドリンから誘導された生成物との製造におけるその使用に関する。
公开号:JP2011506544A
申请号:JP2010538650
申请日:2008-12-16
公开日:2011-03-03
发明作者:ドミニク・バルタザール;パトリック・ジルボー
申请人:ソルヴェイ(ソシエテ アノニム);
IPC主号:C07C31-22
专利说明:

[0001] 関連出願の相互参照
本特許出願は、その内容が本明細書において参照により援用されている、2007年12月17日に出願の仏国特許出願FR07/59891号明細書の利益を主張する。]
[0002] 本発明は、グリセロール(1,2,3−プロパントリオール)ベースの生成物;その取得方法;ならびに、ジクロロプロパノールと、エピクロロヒドリンなどの誘導生成物およびエピクロロヒドリンから誘導された生成物との製造におけるこの生成物の使用に関する。]
背景技術

[0003] 例えばジクロロプロパノールは、エピクロロヒドリンおよびエポキシ樹脂の製造における反応中間体である(非特許文献1)。]
[0004] 公知の方法によれば、ジクロロプロパノールは、特に、塩化アリルの次亜塩素酸処理、アリルアルコールの塩素化およびグリセロールの塩化水素処理により得ることが可能である。後者の方法は、化石原料または再生可能な原料から開始してジクロロプロパノールを得ることが可能であるという利点を示し、地球上で利用可能である例えば石油、天然ガスまたは石炭といった化石原料に由来する石油化学天然資源は有限であることが知られている。]
[0005] 公知の方法は、ジクロロプロパノールの製造方法の種々のステップ、より具体的には、リサイクル流および前記流れのパージにおいて窒素ベースの生成物が蓄積される問題を有する。これらの窒素含有化合物は、高温酸化(HTO)などの、前記流れの一定の処理における窒素酸化物(NOx)の形成の一因となる。NOxが形成されるため、これらの操作には、これらのNOxを低減させるためのユニットを備える必要性が生じる。これは、NOxは、光化学スモッグ(大気汚染の顕著な形態)の形成および酸性雨の形成の一因であるためである。]
先行技術

[0006] Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第4版、1992年、第2巻、156ページ、John Wiley & Sons,Inc.]
発明が解決しようとする課題

[0007] 本発明は、ジクロロプロパノールの製造方法において用いられたときに前述の問題を引き起こさない新規なグリセロール含有生成物を提供することにより、この問題を解消することを目的とする。]
課題を解決するための手段

[0008] 従って、本発明は、グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり1g以下のNである生成物に関する。]
[0009] 分子窒素N2は、本発明による窒素含有化合物ではない。]
[0010] 本発明の主な特徴の1つは、グリセロール含有生成物の窒素含有化合物の低い含有量にある。ジクロロプロパノールの製造に、本発明によるグリセロールと低含有量の窒素含有生成物とを含有する生成物を用いることの利点は、この方法の種々のステップ、より具体的には、リサイクル流および前記流れのパージにおける窒素含有生成物の蓄積を防止することである。低含有量の窒素含有化合物のパージは、高温酸化(HTO)法でのパージの処理を、少ない窒素酸化物の生成で可能とする。これは、HTO法の出口でのこれらの窒素酸化物のための低減ユニットのサイズを小さくすること、または、このようなユニットを完全に排除することさえ可能とする。]
[0011] 本発明による生成物において、グリセロール含有量は、一般に、生成物1kg当たり500g以上のグリセロール、好ましくは750g/kg以上、より好ましくは900g/kg以上、さらにより好ましくは950g/kg以上およびもっとも特定的に好ましくは990g/kg以上である。]
[0012] 本発明による生成物において、窒素含有化合物は、無機化合物または有機化合物であり得る。「無機化合物」という表記は、分子が炭素−炭素結合または炭素−水素結合を含有しない化合物を意味すると理解される。「有機化合物」という表記は、分子が、少なくとも1つの炭素−炭素結合または1つの炭素−水素結合を含有する化合物を意味すると理解される。]
[0013] 無機窒素含有化合物は、アンモニア、ヒドラジン、クロラミン、無機アンモニウム塩、金属または硝酸アンモニウム、亜硝酸塩、シアネート、イソシアネートまたはイソチオシアネート、およびこれらの混合物から選択され得る。]
[0014] 有機窒素含有化合物は、植物性の細胞中に存在する窒素含有化合物から、好ましくは、アミン、尿素、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、核酸、グルコシノレートおよびこれらの分解生成物(イソチオシアネート、チオシアネート、ニトリル、オキサゾリジンチオン)、窒素含有リン脂質、クロロフィル、シナピン、およびこれらの混合物から選択され得る。]
[0015] 窒素含有リン脂質の例は、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルエタノールアミンである。]
[0016] 遊離アミノ酸、または、ペプチドの組成物もしくはタンパク質の組成物に組み込まれることが可能であるアミノ酸の例は、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンである。]
[0017] グルコシノレートの例は、シニグリン、グルコナピン、グルコブラッシカナピン、グルコルシン、グルコベルテロイン、グルコラファニン、グルコアリッシン、グルコナスツルチイン、プロゴイトリン、ナポレイフェリン、グルコブラッシシンおよびネオグルコブラッシシンである。]
[0018] 窒素含有化合物は、グリセロール製造方法、例えばグリセロールの製造に用いられる植物油に、あるいは水蒸気腐食抑制剤に由来し得、一定の加熱操作が、場合により例えば油またはグリセロールへの生水蒸気の注入により行われる。これらの腐食抑制剤は、一般に、例えばヒドラジンまたはイソプロピルアミンなどのアミンである。]
[0019] 本発明による生成物において、窒素元素で表される窒素含有化合物の総含有量は、好ましくは0.5g N/kg以下、より好ましくは0.1g N/kg以下、さらにより好ましくは0.05g N/kg以下、よりさらに好ましくは0.03g N/kg以下、およびもっとも特定的に好ましくは0.01g N/kg以下である。この含有量は、一般に0.1mg N/kg以上である。]
[0020] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が参照により本明細書に援用される、Solvay SAによる仏国特許出願FR07/56125号明細書、1ページ、18行〜2ページ、7行に記載されているとおり、一般に、ジオール、通常は少なくとも1種のジオールを含有する。]
[0021] ジオールは、好ましくは、1,2−エタンジオール(エチレングリコール)、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオールまたはこれらのうちの少なくとも2種の混合物から選択される。1,3−プロパンジオールが特に好ましい。]
[0022] 本発明によるグリセロールベースの生成物において、ジオール含有量は、一般に生成物1kgあたり0.001g以上かつ生成物1kgあたり100g以下のジオールである。この含有量は、度々90g/kg以下、通例50g/kg以下、多くの場合10g/kg以下、通常は1g/kg以下、通例0.5g/kg以下および多くの場合0.2g/kg以下である。この量は、度々0.005g/kg以上、多くの場合0.01g/kg以上、通例0.04g/kg以上および通常は0.1g/kg以上である。]
[0023] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が参照により本明細書に援用される、Solvay SAによる国際公開第2007/144335号パンフレット、2ページ、6行〜3ページ、25行に記載されているとおり、一般に、グリセロールアルキルエーテル、通常は少なくとも1種のグリセロールアルキルエーテルを含有する。グリセロールメチルエーテルが好ましい。]
[0024] グリセロールアルキルエーテルの含有量は、一般に90g/kg以下、度々50g/kg以下、多くの場合10g/kg以下、通例5g/kg以下、通常は1g/kg以下、より通例0.5g/kg以下およびより多くの場合0.2g/kg以下である。この含有量は、一般に0.005g/kg以上、多くの場合0.01g/kg以上、度々0.04g/kg以上およびより多くの場合0.1g/kg以上である。]
[0025] 本発明によるグリセロールベースの生成物はまた、その内容が参照により本明細書に援用される、Solvay SAによる国際公開第2007/144335号パンフレット、3ページ、26〜31行に記載されているとおり、モノアルコール、通常は、モノアルコールなどの少なくとも1種のモノアルコールを含み得る。]
[0026] これらのモノアルコールは、一般に、生成物1kgあたり0.001g以上、および度々0.01g/kg以上の含有量で存在する。この含有量は、一般に、生成物1kgあたり20g未満および度々生成物1kgあたり2g以下である。]
[0027] 本発明によるグリセロールベースの生成物はまた、一般に0.1g/kg以上かつ100g/kg以下の含有量で水を含み得る。この量は、度々50g/kg以下およびより好ましくは20g/kg以下である。]
[0028] 本発明によるグリセロールベースの生成物はまた、Solvay SAによる国際公開第2007/144335号パンフレット、5ページ、12〜20行に記載されているとおり、脂肪酸のアルキルエステル、通常は脂肪酸の少なくとも1種のアルキルエステル、グリセロールエステル、一般に少なくとも1種のグリセロールエステル、および塩、通例少なくとも1種の塩を含み得る。]
[0029] これらのエステルは、一般に、生成物1kgあたり0.1g以上、度々1g/kg以上および多くの場合5g/kg以上の含有量で存在する。この含有量は、一般に生成物1kgあたり50g未満、および度々生成物1kgあたり30g以下、およびより度々生成物1kgあたり10g以下である。]
[0030] これらの塩は、一般に、生成物1kgあたり0.0005g以上、度々0.001g/kg以上および多くの場合0.01g/kg以上の含有量で存在する。この含有量は、一般に生成物1kgあたり10g未満、および度々生成物1kgあたり1g以下、およびより度々生成物1kgあたり0.1g以下である。]
[0031] ジオール、グリセロールアルキルエーテル、モノアルコール、水、脂肪酸のアルキルエステル、グリセロールエステルおよび塩が、例えば、植物または動物に由来する油または脂肪のエステル交換、鹸化反応または加水分解反応を介した転化プロセスなどのグリセロール製造プロセスの副生成物であり得る。]
[0032] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に1ページ、26行〜4ページ、2行の節に記載されているとおり、化石原料からまたは再生可能原料から出発して、好ましくは再生可能原料から出発して入手され得る。]
[0033] 本発明によるグリセロールベースの生成物はまた、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100312号パンフレット、特に3ページ、29行〜5ページ、24行の節に記載されているとおり、化石原料からまたは再生可能原料から出発して、好ましくは再生可能原料から出発して入手され得る。]
[0034] 本発明によるグリセロールベースの生成物はまた、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際出願PCT/EP2008/057876号明細書、特に10ページ、16〜23行の節、および、11ページ、4〜25行の節に記載されているとおり、化石原料からまたは再生可能原料から出発して、好ましくは再生可能原料から出発して入手され得る。]
[0035] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100315号パンフレット、特に7ページ、11行〜9ページ、10行の節に記載されているとおり、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属含有量を有し得る。]
[0036] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100319号パンフレット、特に2ページ、3〜8行の節、および、6ページ、20行〜9ページ、14行の節に記載されているとおり、アルカリ金属以外の元素およびアルカリ土類金属以外の元素を含有し得る。]
[0037] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、一般に、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/1000316号パンフレット、特に15ページ、32行〜17ページ、33行の節に記載されているとおり、その圧力1絶対バール未満での沸点がジクロロプロパノールの沸点よりも少なくとも15℃高い、グリセロール以外の重質化合物をいくらかの量で含有する。]
[0038] 本発明によるグリセロールベースの生成物は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAのFR08/52206号明細書、特に1ページ、19行〜4ページ、18行の節に記載されているとおり、グリセロールオリゴマーを含有し得る。]
[0039] 本発明はまた、以下の:
a)植物性の油が得られるよう、植物の種子を圧搾操作に供するステップ;
b)少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素で表されるその窒素含有化合物の総含有量が1g N/kg超であるグリセロールが得られるよう、植物油をメタノールの存在下にエステル交換操作に供するステップ;ならびに
c)グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含むと共に、窒素元素で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり1g以下のNである生成物が得られるよう、ステップb)において得られるグリセロールの画分が少なくとも1回の精製処理に供される補足的なステップc)に、ステップb)からのグリセロール含有生成物を供するステップ
を含む、グリセロール含有生成物、および、少なくとも1種の窒素含有化合物であって、窒素元素で表されるその窒素含有化合物の総含有量が1g N/kg以下である窒素含有化合物を調製する方法に関する。]
[0040] ステップc)からの処理は、減圧下で実施され得る。この処理は、蒸発濃縮、蒸発結晶化、蒸留、分留、ストリッピング、液体/液体抽出操作、およびこれらのうちの少なくとも2種のいずれかの組み合わせからなる群から選択され得る。]
[0041] 「蒸発濃縮」という用語は、残存生成物を揮発性の低いものに濃縮する、生成物の部分的蒸発方法を意味すると理解される。「蒸発結晶化」という用語は、化合物の結晶化を、その媒体への溶解を促進する化合物を蒸発によって除去することによりもたらす方法を意味すると理解される。これらの方法は、「Perry’s Chemical Engineers’Handbook」、第7版、第11章に記載されている。]
[0042] 「蒸留」という用語は、例えば、「Perry’s Chemical Engineers’Handbook」、第7版、第13章に記載のされている化学工学における従来の分離タイプを意味すると理解される。]
[0043] 「分留」という用語は、留出物がバッチ式で回収される一連の蒸留を意味すると理解される。]
[0044] 「ストリッピング」という用語は、純粋な材料の蒸気を用いる飛沫同伴による物質の分離を意味すると理解される。本発明による方法において、この材料は、例えば、水蒸気、空気、窒素および二酸化炭素などのグリセロールに対して不活性であるいずれかの化合物であることが可能である。]
[0045] 「液体/液体抽出」という用語は、「Perry’s Chemical Engineers’Handbook」、第7版、第15章に記載のような、任意により向流方法によって、所望の化合物の選択的な抽出を可能とする、適切な完全なまたは部分的な不混和性の溶剤と接触させることを意味すると理解される。]
[0046] ストリッピング、蒸発濃縮、蒸発結晶化、液体/液体抽出および蒸留処理は例えば蒸留セクションが上に設けられたストリッピングカラムにおいて、あるいは蒸留カラムに供給するパーシャルエバポレータにおいて、または富グリセロールストリーム中に含有される残存溶剤の液体/液体抽出、ストリッピングおよび抽出化合物で富化された溶剤の蒸留を組み合わせることにより組み合わされ得る。]
[0047] ジオール、モノアルコールおよびグリセロールアルキルエーテルは、蒸留画分、蒸発画分またはストリッピング画分中に回収され、この精製グリセロールベースの生成物は、蒸留、蒸発またはストリッピング処理からの中間体留分を構成する。窒素含有不純物の主な部分が処理からの残渣を構成する。]
[0048] 処理が生成物の部分的蒸発を構成する場合、富グリセロールゾーンの温度は、一般に0℃以上、度々80℃以上および多くの場合100℃以上である。この温度は、一般に280℃以下、度々250℃以下、および多くの場合200℃以下である。貧グリセロールゾーン中の温度は、一般に−20℃以上、好ましくは−10℃以上、特に好ましくは0℃以上である。この温度は、一般に富グリセロールゾーンの温度以下であり、好ましくはこの温度よりも少なくとも5℃低く、特に好ましくは少なくともこの温度よりも10℃低い。]
[0049] 処理が液体/液体抽出により実施される場合、温度は、一般に20℃以上、好ましくは40℃以上、より特定的には50℃以上である。この温度は、一般に200℃以下、好ましくは150℃以下およびより特定的に好ましくは120℃以下である。]
[0050] 処理圧力は、一般に0.001mbar以上である。この圧力は、一般に1バール以下、度々0.5バール以下、多くの場合0.3バール以下およびより具体的には0.25バール以下である。処理が個別の蒸発ステップを含む場合、後者は、一般に、2絶対バール以下の圧力で、好ましくは1絶対バール以下の圧力で、特に好ましくは0.5絶対バール以下の圧力で実施される。これは、一般に、0.1mbar以上の圧力で、好ましくは0.2mbar以上の圧力で実施される。蒸発ステップが蒸留または分留ステップと組み合わされる場合、これは、最も低い圧力で実施されるステップの圧力以上の圧力、好ましくは、最も低い圧力で実施されるステップの圧力より少なくとも10mbar高い圧力で実施される。ストリッピングステップは、一般に、5バール以下、好ましくは2バール以下の圧力で実施される。]
[0051] ストリッピングを伴うまたは伴わない蒸留処理において、還流比は、一般に1%以上、度々5%以上および多くの場合10%以上である。この還流比は、一般に99%以下および度々50%以下である。「還流比」という表記は、連続的な蒸留に関して、リボイラーへの蒸発された画分の流量と残渣の流量との間の比を意味すると理解される。]
[0052] 「還流比」という表記は、バッチ式、分留について、最終残渣に対する蒸発された量の比を意味すると理解される。]
[0053] 蒸留された画分の量は、一般に、300g/kg以下、度々グリセロールベースの生成物1kgあたり100g以下である。]
[0054] 蒸留、分留またはストリッピング処理は、例えば、沈殿、遠心分離、ろ過、吸着またはイオン交換操作であり得る操作の前であっても後であってもよい。これが沈殿操作である場合には、操作は、コアレッサーを通すことにより向上されることが可能である。吸着操作は、活性炭素への吸着操作であることが好ましい。]
[0055] 本発明はまた、グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素で表されるその窒素含有化合物の総含有量が1g N/kg以下である生成物が、塩素化剤と反応されるジクロロプロパノールの製造方法に関する。]
[0056] 塩素化剤は、一般に、塩化水素を含む。塩化水素は、気体塩化水素、水性塩化水素溶液またはこれら2種の混合物であることが可能である。]
[0057] 塩素化剤は、その内容が参照により本明細書に援用される、Solvay SAによる国際公開第2005/054167号パンフレット、4ページ、32行〜5ページ、18行に記載されているとおりである。]
[0058] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、塩化水素は、度々、気体であるか、または、気体と塩化水素の水溶液との混合物である。塩化水素は、少なくとも部分的に、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に4ページ、32行〜5ページ、35行の節に記載されているものなどの方法から入手され得る。]
[0059] 塩化水素は、少なくとも部分的に、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/106153号パンフレット、特に2ページ、10行〜3ページ、20行の節、および、11ページ、1行〜18ページ、29行の節に記載されているものなどの方法から入手され得る。]
[0060] 塩化水素は、少なくとも部分的に、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2007/144335号パンフレット、特に12ページ、14行〜14ページ、21行の節に記載されているものなどの方法から入手され得る。]
[0061] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、塩化水素は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAのFR08/56138号明細書、特に2ページ、33行〜16ページ、21行の節に記載されているとおり、精製され得る。]
[0062] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法においては、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/106154号パンフレット、特に14ページ、15行〜17ページ、10行の節に記載されているとおり、グリセロールと、塩素化剤である塩化水素との間の反応は反応媒体中に実施され得る。]
[0063] 塩素化剤との反応は、その内容が参照により本明細書に援用される、Solvay SAによる国際公開第2005/054167号パンフレット、6ページ、24行〜7ページ、35行に記載されているとおり、触媒、好ましくはカルボン酸またはカルボン酸誘導体の存在下に実施され得る。コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン酸、クエン酸、およびブタンテトラカルボン酸、ならびに酸塩化物、無水物、エステルおよび塩などのそれらの誘導体が触媒の例である。例えば、アミドおよびニトリルなどの窒素を含有するカルボン酸誘導体は、触媒として用いられることが可能であるカルボン酸誘導体とはみなされない。]
[0064] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に8ページ、1行〜10ページ、10行の節に記載のとおりの触媒濃度、温度、圧力および滞留時間で実施され得る。]
[0065] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2007/054505号パンフレット、特に1ページ、24行〜6ページ、18行の節に記載のとおり実施され得る。]
[0066] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に6ページ、3〜23行の節に記載のものなどの、プロセス条件下での塩素化剤による腐食に耐性である物質で形成されているか、または、コートされている器具中で実施され得る。]
[0067] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100317号パンフレット、特に23ページ、22行〜27ページ、25行の節に記載のものなどの、プロセス条件下での塩素化剤による腐食に耐性である物質で形成されているか、または、コートされている器具中で実施され得る。]
[0068] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際出願PCT/EP2008/062845号明細書、特に1ページ、30行〜9ページ、17行の節、および、19ページ、25行〜20ページ、33行の節に記載のものなどの、プロセス条件下での塩素化剤による腐食に耐性である物質で形成されているか、または、コートされている器具中で実施され得る。]
[0069] 塩素化反応は、液体反応媒体中で実施されることが好ましい。]
[0070] 塩素化反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に11ページ、12〜36行の節に記載されている溶剤の存在下に実施され得る。]
[0071] しかしながら、この溶剤は、その分子中に窒素を含んでいてはならない。]
[0072] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100316号パンフレット、特に2ページ、18〜25行の節、および、15ページ、32行〜17ページ、33行の節に記載されているとおり、グリセロール以外の重質化合物を含む液体相の存在下に実施され得る。窒素を含有する重質の化合物は、液体相中に存在可能な重質化合物とはみなされない。]
[0073] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際出願第PCT/EP2008/056688号明細書、特に1ページ、30行〜2ページ、33行の節、および、6ページ、22行〜14ページ、31行の節に記載されているとおり、攪拌システムでの攪拌下に実施され得る。]
[0074] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/106154号パンフレット、特に1ページ、29行〜2ページ、6行の節、および、14ページ、15行〜17ページ、10行の節に記載されているとおり、液体反応媒体中で実施され得る。]
[0075] 塩素化剤との反応は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2008/107468号パンフレット、特に1ページ、29行〜4ページ、27行の節、および、5ページ、34行〜9ページ、17行の節に供給物が記載されている反応器において実施され得る。]
[0076] 形成されたジクロロプロパノールは、例えば蒸留、ストリッピング、抽出または吸着によるいずれかの分離処理によって、反応媒体の他の構成成分から分離されることが可能である。この処理の後、反応媒体の他の構成成分が、補助的な分離処理に供され、および/または再利用され得る。反応媒体の他の構成成分は、例えば、グリセロールオリゴマーの種々の塩素化および/またはエステル化異性体などの、重質生成物などである。]
[0077] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2005/054167号パンフレット、特に12ページ、1行〜17ページ、20行の節に記載されているとおり実施され得る。]
[0078] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100312号パンフレット、特に2ページ、3〜10行の節、20ページ、28行〜28ページ、20行の節に記載されているとおり実施され得る。]
[0079] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100313号パンフレット、特に2ページ、1〜23行の節、および、21ページ、7行〜25ページ、25行の節に記載されている方法に従って実施され得る。]
[0080] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100314号パンフレット、特に2ページ、6行〜3ページ、4行の節、および、18ページ、33行〜22ページ、29行の節に記載されている方法に従って実施され得る。]
[0081] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100320号パンフレット、特に1ページ、30行〜2ページ、23行の節、および、6ページ、25行〜10ページ、28行の節に記載されている方法に従って実施され得る。]
[0082] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100315号パンフレット、特に2ページ、3〜29行の節、および、23ページ、3行〜24ページ、13行の節に記載されている方法に従って実施され得る。]
[0083] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、反応混合物の他の化合物からのジクロロプロパノールの分離は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2008/110588号パンフレット、特に1ページ、31行〜27ページ、25行の節に記載されている方法に従って実施され得る。]
[0084] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、ジクロロプロパノールは、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100319号パンフレット、特に23ページ、34行〜24ページ、29行の節に記載されているとおり、一般に、1,3−ジクロロプロパン−2−オルと2,3−ジクロロプロパン−1−オル異性体との混合物として得られる。]
[0085] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAの国際公開第2006/100311号パンフレット、特に2ページ、22〜34行の節、および、22ページ、8行〜23ページ、35行の節に記載されているとおりハロゲン化ケトンを含有し得る。]
[0086] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法において、器具の壁面に接触している水は、その内容が本明細書において参照により援用されている、SOLVAY SAのFR08/56059号明細書、特に1ページ、7行〜16ページ、34行の節に記載されているとおり処理され得る。]
[0087] ジクロロプロパノールの製造に、グリセロールと低含有量の窒素含有生成物とを含有する本発明による生成物を用いることの利点は、この方法の種々のステップ、より具体的には、リサイクル流および前記流れのパージにおける窒素含有生成物の蓄積を防止することである。低含有量の窒素含有化合物のパージは、高温酸化(HTO)法でのパージの処理を、少ない窒素酸化物の生成で可能とする。これは、HTO法の出口でのこれらの窒素酸化物のための低減ユニットのサイズを小さくすること、または、このようなユニットを完全になくすことさえ可能とする。]
[0088] 特にNOおよびNO2といった窒素酸化物は、特に夏季に、太陽光の存在下で揮発性の有機化合物(VOC)と結合して、大気汚染の顕著な形態である光化学スモッグを形成し得る。これらの窒素酸化物はまた、大気中の水分中に溶解して酸性雨の構成成分である硝酸を形成し得る。]
[0089] 本発明はまた、本発明によるジクロロプロパノールの製造方法により得られたジクロロプロパノールが、エピクロロヒドリンを得るために脱塩化水素反応に供される方法に関する。]
[0090] この方法において、ジクロロプロパノールの他の部分は、グリセロール塩素化以外の方法によって入手され得る。この方法は、塩化アリル次亜塩素酸処理およびアリルアルコール塩素化法から選択され得る。]
[0091] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際公開第2005/054167号パンフレット、より具体的には19ページ、12行〜22ページ、30行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0092] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際公開第2006/100311号パンフレット、より具体的には2ページ、22〜25行の節、および、22ページ、28行〜23ページ、35行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0093] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際公開第2008/101866号パンフレット、より具体的には2ページ、1行〜13ページ、16行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0094] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際出願PCT/EP2008/057247号明細書、より具体的には9ページ、22行〜13ページ、31行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0095] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際出願PCT/EP2008/057245号明細書、より具体的には6ページ、16行〜7ページ、22行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0096] エピクロロヒドリンを製造する方法は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際公開第2006/106155号パンフレット、より具体的には2ページ、26〜31行の節、および、22ページ、10行〜23ページ、19行の節に記載されているとおり、ジクロロプロパノールを調製するためのスキーム全体に組み込まれ得る。]
[0097] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法はまた、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際公開第2006/100318号パンフレット、より具体的には2ページ、23行〜3ページ、26行の節、および、24ページ、17行〜31ページ、18行の節に記載されているとおり実施され得る。]
[0098] ジクロロプロパノールを脱塩化水素化する方法はまた、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによるEP08150925.9号明細書、より具体的には1ページ、18行〜12ページ、10行の節に記載されているとおり、排水の処理ステップを含み得る。]
[0099] 本発明はまた、グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素で表されるその窒素含有化合物の総含有量が1g N/kg以下である生成物の使用であって、ジクロロプロパノールの製造方法において、塩素化剤と反応される使用に関する。ジクロロプロパノールの製造方法の特徴は、本明細書中に上述されているものなどである。]
[0100] 本発明は、最後に、本発明によるエピクロロヒドリンの製造方法において得られたエピクロロヒドリンが:
・エポキシ樹脂、グリシジルエーテル、グリシジルエステル、グリシジルアミド、グリシジルイミド、あるいは、これらのうちの少なくとも2種の混合物からなる群から選択されるエポキシ誘導体が得られるよう、少なくとも1個の活性水素原子を含有する少なくとも1種の化合物との反応;または
・凝析剤が得られるよう、アンモニア、アミン、ポリアミノアミド、あるいは、ポリイミンとの反応;または
・紙の処理のための耐水性樹脂が得られるよう、ポリアミン、ポリアミド、あるいは、ポリアミノアミドとの反応;または
・カチオン化剤が得られるよう、アミンもしくはアミン塩との反応;または
・難燃剤が得られるよう、リン酸、リン酸塩、オキシ塩化リン、リン酸エステル、ホスホン酸、ホスホン酸エステル、ホスホン酸塩、ホスフィン酸、ホスフィン酸エステル、ホスフィン酸塩、ホスフィンオキシド、あるいは、ホスフィンから選択される化合物との反応;または
・洗剤の組成中に組み込まれる助剤が得られるよう、12〜16個の炭素原子を含有するモノアルコール、もしくは、直鎖アルキルアミン、分岐アルキルアミン、シクロアルキルアミン、アルコキシアミン、アミノアルコール、少なくとも1個の窒素原子を環構造中に含有する環式アミン、アルキレンジアミン、ポリエーテルジアミン、あるいは、ポリアルキレンポリアミンから選択されるアミンとの反応;または
・エピクロロヒドリンエラストマーが得られるよう、アルキレンオキシド、フェニレンオキシドとの反応、あるいは、アルキレンオキシド、フェニレンオキシドおよびグリシジルエーテルとの反応、あるいはホモ重合反応
に供される、製造方法に関する。]
[0101] エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリンの使用は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際出願PCT/EP2008/057247号明細書、より具体的には1ページ、18行〜9ページ、21行の節、および、31ページ、31行〜63ページ、4行の節に記載されているとおりであり得る。]
[0102] エピクロロヒドリンおよびエピクロロヒドリンの使用は、その内容が本明細書に参照により援用されている、SOLVAY SAによる国際出願PCT/EP2008/057246号明細書、より具体的には1ページ、24行〜10ページ、14行の節、および、13ページ、3行〜44ページ、8行の節に記載されているとおりであり得る。]
図面の簡単な説明

[0103] 本発明によるジクロロプロパノールの製造方法を適用するために用いられた設備の1つの特定の図を表す。]
[0104] 実施例1(本発明による)
図1は、本発明によるジクロロプロパノールの製造方法を適用するために用いられた設備の1つの特定の図を表す。] 図1
[0105] 反応器(4)に、117℃および1.14絶対バール圧力で、0.02g N/kgを含有するグリセロールをライン(1)を介して、塩化水素流をライン(2)を介して、ならびに、触媒流をライン(3)を介して連続的に供給した。蒸留カラム(6)に、ライン(5)を介して反応器(4)によって生成された気相を供給し;カラム(6)からの残渣はライン(8)を介して反応器(4)に再利用した。生成物流(7)は、このプロセスによって生成された水のほとんどと、ジクロロプロパノール生成物の第1の部分とを含有する。反応器(4)からライン(9)を介して液体パージを引くと共に、混合物の部分蒸発操作が加熱によって実施されている蒸発器(10)に供給し;塩化水素のほとんどおよび流れ(9)からの水のほとんどを含有する気相を、ライン(11)を介してカラム(6)の底に再利用した。ストリッピングカラム(13)は、ライン(12)を介して蒸発器(10)からの液体相により、およびライン(16)を介して導入した窒素流により供給し;ジクロロプロパノール生成物の第2の部分をカラム(13)の塔頂でライン(14)を介して回収すると共に、カラム(13)からの残渣をライン(15)を介して反応器(4)に再利用した。ライン(15)中を流れる混合物のパージは、ライン(17)を介してバッチ式で実施した。パージの窒素含有量は0.12g N/kgであった。]
权利要求:

請求項1
グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり1g以下の窒素(N)である生成物。
請求項2
窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり0.03g以下の窒素(N)である、請求項1に記載の生成物。
請求項3
生成物1kgあたり500g以上の含有量でグリセロールを含む、請求項1または2に記載の生成物。
請求項4
窒素含有化合物が、植物性の細胞中に存在する窒素含有化合物から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の生成物。
請求項5
窒素含有化合物が、アミン、尿素、タンパク質、ペプチド、アミノ酸、核酸、グルコシノレートおよびこれらの分解生成物(イソチオシアネート、チオシアネート、ニトリル、オキサゾリジンチオン)、窒素含有リン脂質、クロロフィル、シナピン、ならびに、これらの混合物から選択される有機化合物である、請求項4に記載の生成物。
請求項6
以下の:a)植物性の油が得られるよう、植物の種子を圧搾操作に供するステップ;b)グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含有すると共に、窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、1kgあたり1gN超である生成物が得られるよう、植物油をメタノールの存在下にエステル交換操作に供するステップ;ならびにc)グリセロールおよび少なくとも1種の窒素含有化合物を含むと共に、窒素元素(N)で表されるその窒素含有化合物の総含有量が、生成物1kgあたり1g以下の窒素(N)である生成物が得られるよう、ステップb)において得られるグリセロールの画分が少なくとも1回の精製処理に供される補足的なステップに、ステップb)からのグリセロール含有生成物を供するステップを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリセロールベースの生成物を調製する方法。
請求項7
精製処理が、任意により減圧下で実施されると共に、精製処理は、蒸発濃縮、蒸発結晶化、蒸留、分留、ストリッピング、液体/液体抽出操作およびこれらのうちの少なくとも2種のいずれかの組み合わせから選択される、請求項6に記載の方法。
請求項8
請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリセロール含有生成物が塩素化剤と反応されるジクロロプロパノールの製造方法。
請求項9
ジクロロプロパノールが、エピクロロヒドリンを得るために脱塩化水素反応に供される、請求項8に記載の方法。
請求項10
得られたエピクロロヒドリンが:・エポキシ樹脂、グリシジルエーテル、グリシジルエステル、グリシジルアミド、グリシジルイミドあるいは、これらのうちの少なくとも2種の混合物からなる群から選択されるエポキシ誘導体が得られるよう、少なくとも1個の活性水素原子を含有する少なくとも1種の化合物との反応;または・凝析剤が得られるよう、アンモニア、アミン、ポリアミノアミド、あるいは、ポリイミンとの反応;または・紙の処理のための耐水性樹脂が得られるよう、ポリアミン、ポリアミド、あるいは、ポリアミノアミドとの反応;または・カチオン化剤が得られるよう、アミンもしくはアミン塩との反応;または・難燃剤が得られるよう、リン酸、リン酸塩、オキシ塩化リン、リン酸エステル、ホスホン酸、ホスホン酸エステル、ホスホン酸塩、ホスフィン酸、ホスフィン酸エステル、ホスフィン酸塩、ホスフィンオキシド、あるいは、ホスフィンから選択される化合物との反応;または・洗剤の組成中に組み込まれる助剤が得られるよう、12〜16個の炭素原子を含有するモノアルコール、もしくは、直鎖アルキルアミン、分岐アルキルアミン、シクロアルキルアミン、アルコキシアミン、アミノアルコール、少なくとも1個の窒素原子を環構造中に含有する環式アミン、アルキレンジアミン、ポリエーテルジアミン、あるいは、ポリアルキレンポリアミンから選択されるアミンとの反応;または・エピクロロヒドリンエラストマーが得られるよう、アルキレンオキシド、フェニレンオキシドとの反応、あるいは、アルキレンオキシド、フェニレンオキシドおよびグリシジルエーテルとの反応、あるいはホモ重合反応に供される、請求項8に記載の方法。
請求項11
ジクロロプロパノールの製造方法における請求項1〜5のいずれか一項に記載のグリセロールを含有する生成物の使用。
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